おかげさまで、新たにトライアル合格の通知をいただきました。
今回はバイオ・メディカル分野の産業翻訳者(英→日)として、海外の翻訳会社と契約しました。これにより、産業翻訳に関しては2社で登録された状態となり、英訳・和訳の両方で仕事を受ける体制が整いました。
特許翻訳(英→日)に関するトライアルの結果は今月中に届く予定(?)です。その結果と受注状況により、特許翻訳(英→日)トライアル受験を継続するかどうかを判断します。
特許翻訳(日→英)のトライアルについては、来年の2月から受験を開始できるように準備を進めている段階です。
以上の状況より、大まかなキャリアデザインについて考えてみました。
キャリアデザイン
2021年4月(講座受講1年6ヶ月)の時点で以下の翻訳サービスを提供する翻訳者となる
<翻訳分野>
■特許翻訳
■産業翻訳
<対応言語>
英語⇔日本語
<専門分野>
バイオ・メディカル
講座卒業後は以下のサービスを提供する翻訳者となる
■メディカル・ライティング
■特許明細書作成
※簡単なことではありませんが、専門分野の学習と翻訳スキルの向上(特に英訳)を継続して行えば、決して無謀なチャレンジではないと思えるようになりました。
目標に向けての学習
現在は、英訳のスキル向上に日々の時間を割いています。
英訳をしていると日文に対する分析の感度が上がるので、和訳のレベルアップにもつながりそうです。
やはり大切だと思うのは、原文の意味を租借“しきる”こと。これにより、長い1センテンスを効果的に2センテンスに分け、読みやすい訳文を生成することができますし、冠詞を的確に運用できると考えます。
英訳センスの開発には、やはり『イートモ』が心強い。お世話になっております。
英訳表現の蓄積については、特許公開訳を素材にして、メモリと用語集の強化をひたすら続けています。これはもうエンドレスな筋トレのようなものです。11月からは雨の日以外毎日ランニングをするようにしているのですが、毎日少しずつ走れる距離が伸びていくように、用語集も毎日少しずつデータ量が増えていきます。“タフなあいつ”になるべく継続あるのみです。
素材にしている特許明細書は、「エクソソーム」「核酸医薬」「DES(薬剤溶出型ステント)」「ADC(抗体-薬物複合体)」に関するもの。これらに焦点を当てているのは、今週開催される『再生医療EXPO』の予習のためであります。

再生医療EXPOでレベルを上げる
展示会の視察は、昨年『JASIS』に行ったきりで久々となります。今年も『JASIS』に行こうか迷ったのですが、専門分野も設定できたので、より焦点が合った『再生医療EXPO』に参加することとしました。
目的は3つあり、「情報収集」「学習」「営業」です。
当該分野の技術動向を把握するためには、セミナーを聴講して肌感覚で流れを知ることが大事だと思います。
また、展示されている製品を実際に見て触るなど、五感を使って対象との距離感を縮めることで、現場感のある訳文を生み出せるようになると考えます。
バイオ関係の特許明細書においては、実施例の部分で多種多様な機器やキットが登場します。企業のカタログなどの関連資料を読み込めば、その機器がどういう目的で作り出され、どのような手法を採用しているのかを、概念として把握することはできます。
得られた概念を基にしてその機器に関する訳文を作成することはできるのですが、自分の中でなんだか釈然としない宙に浮いたような感覚が残るのも事実。
自分の感覚をなるべく当業者のそれに近づけていけるように、展示会で何らかの手触り感を獲得したいと思います。
そして、営業。
フリーランスとして生き抜いていくには、仕事を自ら作り出すマインドが求められます。市場が何を求めているのか、それに対して自分は何を提供できるのか。あるいは新たな市場を作り出すことができるだろうか。こういったことを常日頃から意識することが大事。
今回の展示会では将来のビジネスに関する何らかの布石を打ってみたいと考えています。名詞も新調したので、準備はOK。あとは行動に移すのみです。