Immunology study : NOD様受容体

本日は「NOD様受容体」について学習しました。

学習内容のアウトプット

NOD様受容体は細菌成分を感知するセンサーのようなタンパク質で、マクロファージの細胞質内に存在し、マクロファージの活性化に寄与しています。

マクロファージは、体内に細菌や微生物などの異物が侵入してきた場合に、すぐにそれらを倒しにいく細胞。いわゆる「頼もしいヤツ」で、体組織に常に存在するパトロール隊のような存在です。

マクロファージが細菌を倒す行動は「貪食(どんしょく)」と呼ばれています。“むさぼり食う”ってすごい言葉ですよね。その言葉通り、マクロファージの細胞膜が細菌を感知して、その膜が細菌をパクッと包み込んで食べてしまうわけです。

膜が細菌を包み込むことで生まれる空間をファゴリソソームと言いますが、食べられた細菌は粉々になって、その空間からマクロファージの細胞質内に拡散されていきます。

NOD様受容体はその粉々になった細菌成分を感知して、キナーゼという酵素と結合し、最終的にマクロファージの核内からサイトカインという物質が産生されるよう誘導します。

サイトカインは、「危険!危険!」と他の免疫細胞に対して応援を求めるサイレンの役割を持った物質です。

こうしてサイトカインの危険信号により召集された免疫細胞軍は、侵入者である細菌軍と戦いを始めるようになるのですね。

戦場が発生するということは、やはり犠牲も伴います。この体内での戦いは「炎症」と呼ばれており、咳をしたり、傷口が赤く腫れて熱を持ったりするのは、この炎症反応によるものだそうです。

炎症反応による症状はつらいものですが、免疫細胞が一生懸命頑張ってくれている証しという訳ですね。

特許におけるNOD様受容体

特許情報フラットフォーム(J-PlatPat)を利用し、「NOD様受容体」で検索することで、特許明細書のどういった文脈でNOD様受容体が述べられているか確認してみました。

公開番号:特開2020-23492(P2020-23492A)
出願人:セレクタ  バイオサイエンシーズ  インコーポレーテッド
発明の名称:アジュバント化合成ナノキャリアの投与量選択

上記の特許明細書では、NOD様受容体がアジュバントを構成する1物質として挙げられています。

アジュバントはワクチンの効き目を高めるサポーターのようなもので、免疫反応を亢進する作用を有しているとのこと。しかし、同時に副作用も誘発してしまう場合があるそうです。

免疫反応の亢進と副作用を生じさせる要因は、炎症性サイトカインの放出によることが知られているので、アジュバントの成分を調節することは、特定の免疫反応を特異的に亢進することにつながります。

先にも述べたように、NOD様受容体はサイトカインの放出を促す物質の一つですので、この働きを制御することが問題の解決につながるということでしょう。

<参考文献>
Peter Parham 著エッセンシャル免疫学 第3版』メディカル・サイエンス・インターナショナル