化学物理の基礎習得を終えフェーズ2へ

『岡野の化学』『橋元の物理』シリーズを終えました。

初めの内は消化速度が遅く、いつ終えることができるだろうかと年間プランと睨み合いをしていたのですが、全体の3分の2を過ぎたあたりで学習が加速したこともあり、一気に最後まで進めることができました。

理解をさらに深めたい部分もありますが、きりが無いのでスケジュールに追従すべく次のフェーズに移行します。

振り返ってみると、化学物理シリーズは理系知識の獲得だけに収まらない、スケールの大きいコンテンツであったなと感じます。以下にその理由をまとめてみます。

『岡野の化学』『橋元の物理』シリーズをレバレッジ特許翻訳講座で学習するメリット

化学物理を学習しながら翻訳者としての基礎体力も伸ばしていける

ビデオ内では下記のようなスキルについて指南いただけます。

  • 知らない単語や概念について逐一調べデータベースに蓄積する力
  • 複雑な多義語や類似概念についてマインドマップで整理する力
  • ノートをカスタマイズして知識を定着させる力
  • 理解速度を早めるために先読みする力
  • 学習内容をわかりやすく例える力…他

こういったスキルは翻訳の仕事において、対訳や用語集を蓄積する力、翻訳文章を正しく理解する力、処理速度を向上させる力などに繋がってくるのだと思います。

小手先テクニックではない汗をかく作業は、意外とすぐに習得できるものではなく、日々の鍛錬の上で定着していくものだと実感しました。

モチベーションが高い時は良いのですが、そうでない時は、作業が面倒くさいなと思う時もありますし、どれだけ横着なんだよと自分を戒めなければならない場面もあります。

プロフェッショナルの翻訳者として知的労働を行う以上、常に一定の水準を保って作業に向き合う必要性があることは容易に想像できますので、基礎体力やモチベーションコントロールを身につけていく機会を得られたことは貴重でした。

学習範囲が広くなるにつれ、全ての知識を即座に思い出すということに困難を覚えますが、一度脳内に刻んだ内容はノートやデータベースのようなトリガーがあれば短時間で記憶を元に戻せます。

一見遠回りに見える道が実のところ最短距離であるという事実を実感できる

化学物理シリーズでは一つの学習単元に入る際に、キーワードを調べてそこから派生する概念についても確認し予習をしておく勉強態度を教わります。参考書1ページ分に半日以上かかることもありますが、そうすることで結果的に後のページをめくるスピードが加速していきます。

またシリーズ全体としても、「化学結合」「酸と塩基」「分子間力」「力学」といった全体の基礎となる項目は時間をかけて学びますが、その部分についてしっかりと理解を固めておくと後の応用分野や各論での学習速度が加速します。

こういった加速体験をしておくことは、翻訳の仕事に取り組む際の精神的余裕につながるのではないでしょうか?

案件に取り掛かる場面において、いきなり翻訳に取り掛かるのではなく、内容の下調べや類似文章の読み込み、対訳収集などを予め済ませておくことで後の作業が効率化し、処理速度が加速していくと教わっています。

しかし、締め切りがある中で焦る気持ちを抑えてこういった下準備を行うことは、実のところそう簡単なことではないように思われます。

ただ、学習時に得た加速体験があれば、そのような精神的揺らぎに対して打ちかつマインドを保ち、必ず締め切りに間に合うという確信を持って準備作業に向き合うことができるはずです。

文系コンプレックスが消滅する

各学習単元に対しての理解度は一様ではありませんが、一通り納得した上で高校から一部大学基礎レベルまでの内容を網羅して学習したことは達成感をもたらします。

高校時代、必修科目として化学や物理の基礎を習った記憶は多少あるのですが、残念ながら当時は面白さを発見できる機会に恵まれず、また文系理系を隔てる教育方針により、理系知識は自分にとって関係ないものと位置付けていました。

しかし社会に出て仕事をする上で、商材に対する化学的側面からの理解が必要であったり、論理的説明力が求められる会議、物理法則の知識を前提とした上でのコミュニケーションにキャッチアップしなければならない場面など、理系マインドが必要だと思い知らされることは少なくありませんでした。

さらに、アカデミックに限らず経済界の知識人によるトークセッションなどでも、現在の予測不可能な時代では学際的な考え方が必須となることが叫ばれている事実を知り、どこかで時間を作って化学物理の勉強をしたいと思っていました。

また、純粋な好奇心として、なぜ電気は流れるのだろう? なぜ水が蒸発する際に周囲の気温が下がるのだろう? 重力って本当のところなあに? といった素朴な疑問を解消していきたいという健全的な野心を向けるのに、化学物理シリーズはうってつけでした。

暗記による知識のブラックボックスを増やす作業とは対照的に、自然現象を見る目の解像度を上げていく作業=化学物理シリーズの学習。

どうして今までこんな面白い世界を知らなかったんだ、悔しい!という思いが学習の過程で生まれてきます。

大げさかもしれませんが勉強を深めていくことで世界を見る目が変わってくるのです。木の葉が落ちる様子を見て、木の葉にはどういう力がかかっているのだろう? 風に含まれる空気成分の各分子の構造はどうだったっけ? 分からないなりにも目に見えない部分について思いを馳せる機会が増えていきます。

このように化学物理シリーズを始める前と終えた後では、脳のOSが違うものになっていることを感じるのです。

次のフェーズに向けて

ここ数日は次の達成目標である、トライアル合格に向けた日々の学習メニューを考えるため、専門としたい分野の特許明細書を読み、トライアル・対訳シリーズに取り組むなどして、時間の振り分け方を研究していました。

化学物理シリーズで培ったスキルが即座に反映されるとは思いませんが、じわじわと効果が出てくることを楽しみにしています。

ここからが翻訳者としてデビューするための準備本番なので、具体的な仕事を意識した行動、プロとしてのマインドを持って取り組んでいきたいと思います。