6月に入ってからは、翻訳筋の強化月間として、成田さんによるイートモを活用した翻訳練習をひたすら行っています。
翻訳レベルを実務に耐えうるまで上げるには、量をこなさなければいけないと思いますので、自身をマシーン化してガンガン翻訳。プロ化した際の生活を想定して、1日8時間を集中投下しています。
練習内容としては、イートモの訳例と自分の訳を比較してベテランの方との差を確かめ、技をまねるようにし、さらにはDeepLの訳とも突き合わせ、AIがどこまで翻訳できるのかを分析。気づきをワードにまとめながら、AIとの上手な付き合い方を模索しています。

まだ日は浅いのですが、イートモを利用することによって、すでにいくつかのメリットを享受しています。第一に、学習効率が上がります。
イートモに収録されているセンテンスは、医学分野の現場で実際に使われているものなので、翻訳する際に必要な知識を必要な量だけ効率よく獲得できるようになります。
つまり、「正確に翻訳するために調べた内容=仕事のために学んでおくべき内容」となるのです。
第二に、ベテランの方による翻訳文を参考にして自分に何が足りないのかを直視できること。翻訳スキルを上げるのに、これほどためになることはないのでは?と思います。
うまい訳例を味わうことにより、翻訳者が訳出した文章は“商品”であることを、改めて意識するようになりました。
これを受けて、翻訳する際には日本語表現に注意を払い、単語を正確な意味で運用すべく、広辞苑を逐一引くことにしています。
翻訳の現場は、クオリティの高い訳文を次から次へと大量に生産してなんぼの世界。練習のうちから緊張感をもって翻訳に取り組んでいきたいと思います。