特許明細書を味わって読む

3月前半は作業に没頭していたり、家族の引っ越しの手伝いがあったりして慌ただしく、ブログの更新が滞ってしまいました。

ここで2週間分の学習内容をまとめて記録しておこうと思います。

行ったことは大きく分けて「免疫関連の特許明細書を読む」「翻訳のための文法を学ぶ」「周辺環境整備」の3つです。

特許明細書を読み解くコツも少しつかめてきましたので、その様子を中心に書いてみたいと思います。

特許明細書を読む

免疫学の参考書を用いた学習においては、大きな単元である「自然免疫」「抗体」の内容を一通り理解したので、その効果を確かめるべく関連特許をまとめて読んでみることにしました。

特許明細書の構造は大きく【背景技術】と【実施例】のパートに分かれるので、まずは【背景技術】部分を共通のキーワードで検索した50件の明細書から抜き出して、時系列で編集し、確認しました。

今回は、「自然免疫」という抽象度の高いキーワードを用いてこの作業を行なったのですが、以下のような発見がありました。

  • 当業者が重視している技術のポイントを一括で把握できる
  • 技術進歩の流れを追っていける
  • 参考書をどの程度まで深く理解すべきか判断するための基準を掴める

検索結果を上から50件そのまま抜き出した明細書の中には、同一の出願人による特許が複数ある場合があり、その出願人は当該分野で影響力が高い企業や研究者であることがわかります。

そういった企業が参考書で紹介されている概念をどのように応用しているかを把握することで、学問領域と実務領域のはしご部分の理解に役立ちました。ちなみに、参考書で太字になって説明されるキーワードについては、明細書内で大方取り上げられていました。

また、時系列で技術の流れを追っていくことにより、どの時点で新たな技術的発見が起きたのか予想がつくようになります。免疫においては、20年前と比べて現在の方が注目度が高いことは自明でありますが、明細書を読んでいても空気感が変わったと感じる時代がありました。

さらに、各明細書における重要語をピックアップしておくことで、何を理解しておくべきなのかが見えてきます。効率よく学習を進めるにはとても良い方法だと感じています。

次いで、【実施例】の部分を理解するために「抗体&ハイブリドーマ」というキーワードで検索した明細書の中から分かりやすいものを選び、バイオ実験に関する知識の獲得に努めました。

抽象度の高いキーワードが【発明の名称】で使われている場合、内容は幅広い概念を抽出したものである傾向が高いと思われます。つまり、このような概念を網羅的に理解できれば応用が利き、守備範囲を広げることができるので、理解すべき項目を早速ピックアップしました。

今回は出願人がパナソニックヘルスケア株式会社である『ハイブリドーマ及びモノクローナル抗体』という特許発明を参考にし、実施例について以下の内容を調べました。

ハイブリドーマの取得方法・ペプチドコンジュゲーション
・細胞融合
・ELISAスクリーニング
・ハイブリドーマの寄託
モノクローナル抗体の特異性評価方法・標識抗体の作成
モノクローナル抗体のCDR配列決定方法・PCR

明細書の中で紹介される実験器具には、その製品名や製造企業名が紹介されているため、その企業サイトにアクセスすることでスムーズに周辺知識を得ることができました。

また、実験系を理解するために基礎知識も必要となってくるため、高校で扱う生物学の内容を学習することにしました。

家庭教師のトライが提供する無料映像授業では、PCRの概要について取り上げられており、視聴したところ内容が非常に分かりやすいものであったので、他に提供されている高校生物学の内容をこの際に一気に視聴。

遺伝の仕組みや細胞の構造など、勉強する必要があると認識していた項目を学ぶ良い機会となりました。

翻訳文法作法を学ぶ

現在の学習で最も時間を割いている領域は文法です。

翻訳の泉』というサイトで扱われている翻訳技術を一つ一つトレースして、それらを運用できるようにエクセルで表を作っています。(エクセル表からさらに知子の情報へリンクしておく)

翻訳中にどういった単語や文法に注意しなければならないかフックをかけるためには、この方法が有用ではないかと考えています。

時間がかかる作業ですが、正確でこなれた訳文を自力で作成できるスキルを身につけるために、今やっておくべきことの一つです。

周辺環境整備

  • 年間スケジュール調整
  • クライアントリスト作成
  • トライアル応募計画作成
  • デスクトップPC購入

講座受講開始時に作成した年間スケジュールを見直し、現実的と思われる内容に修正しました。1年以内にプロ化することの目標は変わりませんが、トライアルに合格して継続的に仕事を受注するために、今何を準備しておくべきかが明確になったので、やるべきことを具体的に反映させた次第です。

それから、仕事に向けた大きな投資として、翻訳専用デスクトップPCを発注しました。

講座の管理人様よりアドバイスをもらっていたので、円滑に購入することができました。翻訳実務でどれくらいのスペックのPCが必要であるかを前もって知れることは、講座受講生の特権だと思います。

スケジュールや道具の環境を整えていくことはマインドセットに対しても大きく影響していくようです。具体的に行動をすることで目標を現実の延長と捉えることができ、焦点が定まってきます。

今月いっぱいは、引き続きスキルの基礎固めと環境整備に励みます。